2013年6月29日土曜日

USED 10yen



和食店新装工事もいよいよラストスパート。

内装工事がほぼ終わり、快晴の今日はシャッターを塗装。

塗装職人さんにとって梅雨は少々やっかいな時期ですが、雨の合間をぬって作業は進みます。



今回の工事では塗装仕上げの箇所も多く、店舗ならではの仕上げも採用しています。

例えば特殊塗料を使った床面。

これはコンクリートに直接浸透し、素地の持つ風合いや質感を生かしてくれる塗料で、デザイン性の高い床を創ることができます。

コンクリートの素地をそのまま拾うので、左官であらかじめコテ目を作り、その上からブラウンのカラーベースを2度吹き付けてあえてムラのある状態を作り出し、さらに2種類のクリアを塗るとご覧のような仕上がりに。





使い込んだ10円玉のような色合いがとてもかっこいいです。




アンティークの椅子や黒皮鉄の壁ともマッチして、お店の雰囲気を高めます。






もうすぐ、引き渡し。









中尾建設株式会社・ienowa・リフォーム・リノベーション・店舗デザイン ・オーダー家具・三木市・神戸市・芦屋市







2013年6月7日金曜日

西粟倉村より~ 杉の間伐材が届きました

岡山県西粟倉村より、和食店新装工事の壁の一部に使用する、杉の間伐材が届きました。

西粟倉村は岡山県北東端に位置する人口1600人ほどの小さな村ですが、村として自立する事を選択し、衰退していた林業をもう一度見直し、村で生み出される資源から製品を作ることで、森の再生から地域の再生を目指す「百年の森林構想」という大きなプロジェクトに取り組まれている村です。

そして、その森林を育てていくために必要不可欠なのが「間伐」作業で、その際伐採された木材が今回納入いただいた「間伐材」なのですが、質がよく、とても木目が美しいです◎





植林された杉や桧は放っておくとどんどん成長して、木々の間隔が狭くなって、太陽の光が当たらない部分ができてしまいます。
そのままではひ弱な木になってしまうので、立派な原木にするために過密になった木々の一部を計画的に伐る作業が必要になるのですが、間伐作業を行うことによって、

木々が健全に育つ
  ↓
周辺の草や低木も育つ
  ↓ 
地表の土が雨風から守られる
  ↓
枯れた草木は肥料となり豊富な土壌が保たれる
  ↓
二酸化炭素を活性した木々や生え育った低木や草が吸収して、地球温暖化にも大いに役立つ

というサイクルが成り立ち、たくさんのメリットが生まれます。


長尺の取れない間伐材はかつては効果的な活用法がなく、建築用途の需要が少ないとされていたそうですが、健全な森林作りや自然環境保護の観点からも見直され、西粟倉村でも間伐材からさまざまな製品が作られています。

私たちienowaでも森林保全や自然環境保護についての認識を深め、採用する製品の作り手の考えをきちんと理解したうえで、お客様にもしっかり説明をしていきたいと思っています。

西粟倉村 ニシアワー
http://nishihour.jp/

中尾 朱美




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